1.事業内容

1-1.事業の背景と目的


日本の森林・林業分野(※1)では、従事者数が極めて少なく、他産業との技術的交流も希薄である現状にある。このような状況において、イノベーションを促進するためには、異分野技術等の導入・活用を推進することが重要である。

一方、森林・林業分野の情報・プレイヤーに異分野の人材がアクセスできる機会は少なく、参入障壁が高い。現時点で成功事例は少なく、民間投資が進んでいない状況である。本事業では、林業に係る課題を解決する異分野技術等の事業化・実用化に向けた実証事業等を支援することで、異分野技術等(※2)の導入に関するロールモデルの創出およびノウハウの共通知化を推進することを目的とする。

(※1)森林・林業分野について

森林・林業に関連する分野を指す。その範囲は、木材生産を目的とした伐採・造材・運材等や、森林造成のための造林・育林・間伐等といった活動のみならず、薪炭やキノコ等の特用林産物の生産に係る活動や、水源かん養、生物多様性維持などの森林の持つ公益的機能を発揮するための活動も含まれる。

(※2)異分野技術等について

本事業では、現時点で森林・林業分野にて実用化していない独自の技術・ノウハウ・ビジネスモデルを異分野技術等と定義する。

1ー2.補助対象事業者


下記を満たす事業者であること。

  1. 日本国内に登記している法人であること。
  2. 当該法人が異分野技術等を活用して、林業分野における製品・サービス等の創出に向けた具体的な計画があること。
  3. 補助事業を遂行できる財務状況であること、または具体的な資金調達計画があること。