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💡 本ドキュメントは個別テーマ④の仕様書となる。全テーマ共通の要件や応募方法等については全テーマ共通の公募要領があるため、必ずそちらを合わせて確認のこと。
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1.募集テーマについて
1-1.募集テーマの背景・目的
- ブロックチェーン技術が進展し、デジタルな資産や権利を「トークン」という形で単位化が可能となり、特にコンテンツ産業においてはその活用可能性が注目されている。
- 他方、NFTを保有することで得られる権利等が不明確であったことから、ユーザーにとってはNFTを保有する意義が見出せず、発行者側にすれば、本来許諾した範囲を超えた利用がされるなどの不正利用が横行するなど、NFTの利用が進展しない要因となっている。
- コンテンツにおけるNFTの利活用を進めるには、NFTを保有することによる権利範囲の明確化や、無許諾NFTへの対応等の環境整備が求められている。
1-2.過去の関連する取組と残課題
- 「令和4年度コンテンツ海外展開促進事業(Web3.0時代におけるクリエイターエコノミーの創出に係る調査事業)」においては下記が残課題となっていた。
- 複数のマーケットプレイスを跨いで利用される場合や、n次創作が活発な場合等でも、発行者の定めた権利範囲での利用を促進する仕組み。
- IPホルダーの参入を促進する仕組み。
- 「令和4年度コンテンツ海外展開促進事業NFTマーケットプレイスにおける正規版コンテンツ流通促進に係る調査事業」においては下記が残課題となっていた。
- 削除申請を除く、無許諾NFTへの対処方法
- 悪意のあるユーザー・クリエイターを排除する方法
1-3.実証概要
- NFTを保有することによる権利範囲の明確化等、契約条件に反する利用を防止するためのガイドライン策定を行う。
- トークンに書き込むなど、ブロックチェーンを活用して権利範囲を明確化する手法の確立とその標準化、不正利用時の対処方法について検証する。
- さらに、コンテンツIP保護の観点から、NFTの真贋証明に繋がる施策も検証する。
- なお、本ユースケースにおいてWeb3.0・ブロックチェーンが必要な理由・期待としては下記を想定しており、これらを踏まえて実証事業が進められることが望ましい。
- コンテンツ保有者のトレサビリティが可能となるため。
- コンテンツの二次利用において、スマートコントラクトが設定できるほか、取引の透明性も担保されるため。